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じんさんの日常

80年代 邦楽名曲ベスト選【君は天然色:大滝詠一】

時代が令和になって、昭和の名曲が見直されるようになりました。テレビ番組などでも、当時のカバー曲を歌われる歌手も少なくありません。とは言え、令和を生き抜く若い方は「誰の曲をどこから聞いていいか分からない」と言う事案も少なくありません。

そこで、当時を知るワタクシが「とりあえずこれを知っていればOK」と言う、そういう曲たちを、どんどん紹介していく、そんなブログを綴って行きたいと思います。

 

第2回は80年代シティーポップの代表曲を選びました。

題して…

 

80年代 邦楽名曲ベスト選

君は天然色大滝詠一

 

今回はこの曲をお題にしたいと思っています。

良ければ最後までお付き合いください。

(一部敬称略)

 

 

 

 

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君は天然色・概要

 

 

大滝詠一さんの通算7作目のシングル。

しかしながら、このシングルはアルバム「A LONG VACATION」と同時発売だった為、大ヒット曲ではありませんでした。しかしながら、「A LONG VACATION」は空前の大ヒット。その一曲目がこの曲であります。当然ながらこの曲が大瀧さんの代表曲になりました。

 

この曲には、作詞の松本隆さんの有名なエピソードがあります。

下記、Wikipediaから引用。

 

歌詞は『A LONG VACATION』収録の他の曲同様松本隆へ依頼したが、松本は仲の良かった妹を病気で亡くし、スランプに陥っていたため製作が遅れていた。松本は大滝に他の作詞家を探してくれるよう頼んだが、大滝は松本に、君の詞じゃないとだめだから半年でも1年でも待つと言い、松本の詞を待つことにし、結局アルバムの発売は半年遅れた。その時松本は、妹を失ったどん底の精神状況で見た街の色から「想い出はモノクローム」というフレーズを思いついた。それに続く「色を点けてくれ」という詞も「人が死ぬと風景は色を失う。だから何色でもいい。染めてほしいとの願いだった」という。

 

当時はそんな情報も無く、また松本隆さんがテレビに出る事も無く。当然ながら誰も知りえないエピソードでした。大滝さん亡き後、最近は松本さんがメディアに出る機会も増え、この話をするケースも増えましたが。

 

因みに、坂崎幸之助さんのCS の番組に松本さんがゲスト回の際に話されていた時に初めてこのエピソードを知りました。おそらくですが、坂崎さんもその際に初めて知ったのではと思っています。

 

この曲のシングルは先に話した通り多く売れた曲ではありません。故に一時期にヤフオクで非常に高価な値段で取引されていました。今でもプロモ・シングル(何故かプロモだけがクリア仕様)は今でも相場は高いです。

 

君は天然色・詳細

 

君は天然色大滝詠一

作詞・松本隆:作曲:大滝詠一:編曲・多羅尾伴内(大瀧さんのペンネーム)

B面:カナリア諸島にて

リリース:1981年3月21日

レーベル:NIAGARACBS/SONY

オリコン最高位・36位

 

じんさんの「君は天然色」の想い出

 

この曲が収録されている「A LONG VACATION」をいつ知ったかはあまり記憶にないのですが。ただ、友人の家でレコードで聞いたのが初めてだったと。衝撃的でしたね。大滝さんの声もサウンドも歌詞の世界観も、これまでに無い感覚にとにかく惹かれました。

 

同時期にYMO も人気が出るのですが。

当時は知らなかったのです。YMO細野晴臣さんも松本隆さんも大滝詠一さんも、元は「はっぴいえんど」というバンドメンバーだった事を。それくらい当時は情報がありませんでしたね。今ならパソコンやスマホで検索すればいくらでも調べられますが。逆に考えれば、その辺が謎だったからこそ夢もあったのかなとか思っています。

 

後に大瀧さんを中心にした企画アルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」で、佐野元春さん・杉真理さんを知る事になります。特に佐野さんの「彼女はデリケート」を聞いた時の衝撃は、凄まじかったです。とにかく情報を得たくて、GBや新譜ジャーナルと言った音楽雑誌を読みふけるように。

 

そんなものだから、中学・高校と、まさに音楽漬けでした。

 

 

まとめ

 

1981年に「A LONG VACATION

1982年に「NIAGARA TRIANGLE Vol.2

1984年には「EACH TIME」

 

この流れは色んな意味で充実していました。もちろん大滝さんだけでなく、他にも様々な曲も聞き。なので、ラジオはワタクシにとって、かけがえのない情報源でした。

 

ラジオは、普段テレビに出ないアーティストの楽曲に出会う機会でもあり。そんな中で新しい曲と巡り合うのは、ある意味ワタクシにとって不可欠なツールでもありました。

 

そう言えば、当時はラジオのパーソナリティーに凄く憧れていました。谷村新司さん、明石家さんまさん、原田伸郎さん、中島みゆきさん、そして笑福亭鶴光さん。あの頃は本当によく聞いていました。どうしても聞けない日は、カセットに録音しておいて後から聞くという事までしていましたw

 


Sony Music オフィシャルにPV があるので、それを貼っておきます。

(実は当時のライブ映像もあります。興味のある方は探してみて下さい)

 

www.youtube.com